赤字病院に就職して失敗!中途薬剤師のブラック転職話

病院薬剤師に転職

病院の約70%が大赤字。

それもそのはず、高齢者は増えていくが、国の医療費はパンク寸前。

2025年までに「急性期病床」の約15万を削減すると言われています。

急性期病床は多くの医療費を必要としますので、当然の流れです。

病院薬剤師への転職、就職を考える方が多い中、厳しい業界の現実をお伝えします。

病院の将来性はどうなのか?

公立病院の約70%が赤字を抱えている

タイトルの通り、公立病院では半数を超える70%が赤字です。

下の表(総務省自治財政局編「地方公営企業年鑑 第63集」より)を見ても、特に自治体病院は、約90%が赤字であることがわかります。

病院は赤字

自治体のように小規模の病院では、薬剤師一人にかかる負担も大きく休みも取れないなかなか辞められない、といった声も多くあがっています。

なかには先輩が少ないし、忙しそうで、何も教えてもらえなかった。
という声を聞くことが多いので転職の際には注意が必要です。

しかし、自治体病院には「へき地拠点病院」や、「小児救急病院」が含まれていることがあります。これらの病院は赤字覚悟で、最大限の医療を提供しているため、一概に「赤字=劣悪」
ということではありません。

劣悪ではないと書きましたが、赤字であることは変わりないので、数は減っていくでしょう。

社会保険病院は黒字経営

「社会保険病院」とは厚生省所管の地域医療機能推進機構(JCHO、ジェイコーとも言う)が管轄している病院のことです。関東では横浜中央病院や、東京新宿メディカルセンターが有名ですね。

独立行政法人であるため、採算が取れない重症者向け病院にリハビリ機能をもたせる、といった改革を行うことが可能なため、黒字経営であるといわれています。

また、薬剤師の採用を積極的に行っていて、新卒も中途も問わず募集していることが多くあります。

以前にあげた記事ですが、以下に書いてある通り「随時募集中」であるケースが多いです。
募集は若干名ですが、モデル月収は305,900円/月とかなりの高給で募集がかかっています。

勤務地は区域内で希望病院を伝えることもできるので、オススメです。
病院薬剤師を通してキャリアアップしたい方にも向いているでしょう。

病院薬剤師へ中途でも転職できる(地方医療機能推進機構 東日本地区事務所より)

急性期病院は15万床なくなり、在宅へ移行

病院には「高度急性期」「急性期」「回復期」「慢性期」と機能が分かれており、役割が違います。

なかでも、「急性期」病棟は忙しい分、最新医療が学べたり、高度なチーム医療が盛んであるので、新卒や中途薬剤師にも人気の転職先です。倍率も慢性病院よりも高いことが多いでしょう。

しかしながら、急性期病院というのは医療費を湯水のように使用するため、国は医療費削減を目的として、数を削減しようとしています。

なるべく急性期病院にかからないよう、市販薬を用いてセルフメディケーションを行う、「予防医療」に国は力を入れています。ここは調剤併設ドラッグストアの得意分野ですね。

詳しくは、以下に「まとめ」がありますので、参考にどうぞ。

【まとめ】ドラッグストアの違いがわかる!おすすめ転職ランキング

話がそれましたが、今後、急性期病院は確実に狭き門となります。

転職するのであれば、早く行動することをオススメします!

また、以下のようなグラフからも、読み取ることができます。

急性期病院は減少する

このグラフは2025年までに国が目指す各機能の割合です。

オレンジ色とミドリ色に注目してください。急性期病棟は削減し、回復期病棟は倍以上に増やすということがわかります。

では、2025年で病院から追い出されてしまった患者はどこへいくのでしょうか。

答えは「在宅医療」。ご自宅で病院と同じような高度な医療をうけましょう、ということです。
在宅医療は医師や看護師、ケアマネと連携するチーム医療で、薬剤師のはたす役割は大きく、
とても大きなやりがい、成長があります。

詳しくは後日作成の記事をご覧ください。

病棟で薬剤師の働き方も変わる

病棟で患者と関わるのは一瞬

わたしも急性期病棟に転職し、3年間勤務していました。そこで、感じたギャップは、あまり密な病棟業務ができなかったなぁ、ということです。

転職する前は「憧れの病棟業務。しっかりと患者に向き合って治療を支援しよう!」と、意気込んでいましたが、早くて3日もすれば、退院して、在宅へ移行します。

つまり、あっという間に調剤併設ドラッグストア、調剤薬局の薬剤師にバトンパスするわけです。
当時はなんだか、悔しかったことを覚えています。

ではここで、急性期における各国の「平均在院日数」を比較してみましょう。

平均在院日数の比較
日本はダントツに入院が長いですね! 上記の表は平成18年度のものになります。その当時でも、2位のドイツに比べて倍以上です。

昔はこれでよかったのです。
まさに日本の手厚い入院でしたが、医療費がパンクしている今はどんどん入院を短くしています。
つまり、なるべく早く退院してもらって、あとは在宅医療で様子見というのが現在の主流です。

実際に、リアルな公立病院の平均在院日数を見てみましょう。
このような情報は誰にでも公開されているので、転職するまえには必ず見ましょう。

平均在院日数(総務省自治財政局編「地方公営企業年鑑」)

上の表は、公立の大手●●●病院のリアルな「平均在院日数」です。

平成25年度には14.8日だったものが、平成26年度には12.9日、
平成27年度には11.9日にまで下がっています。また、「病床利用率」も年々低下しており、まさに「赤字病院」と言ってもよいでしょう。

「中途でも病院に転職できますよ!」と言われて、適当な転職アドバイザーにつかまり、こんな劣悪な病院に転職した、薬剤師さんはたくさんいます。大切な人材。もったいない。

まとめ

わたしも病院薬剤師へ転職組。やりがい、成長あるとても素敵なお仕事です。内部を知らずに、赤字の劣悪病院に決めてしまわなよう、しっかりと転職先、就職先をアドバイザーと相談してください。

ではまたー!

この記事のまとめ

・自治体病院は大半が赤字。へき地や救急病院以外は慎重に病院を選ぶこと

・JCHO管轄の病院は黒字経営で、月収も30万円以上も可能。中途もOK

・病棟で患者と関われるのは短いことが多い。ベルトコンベア方式

・病院薬剤師は「予防医療」「在宅医療」に関わりにくいのが弱点

・病院の内部に強いアドバイザーに相談する

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